ロゴ - RISING CORPORATION ライジングコーポレーション

column

2025.08.22

産業用蓄電池の全知識!企業が電気代削減とBCPを両立する秘訣

高騰する電気料金、予測困難な自然災害による停電リスク、さらに脱炭素経営への対応として産業用蓄電池は企業にとって欠かせない存在です。

本記事では、産業用蓄電池がもたらす具体的な導入メリットから、気になる費用、活用できる補助金制度まで、2025年の最新情報を網羅的に解説します。企業経営の安定と環境への取り組みを両立したい法人にとって有益な内容です。

なぜ今、企業に産業用蓄電池が不可欠なのか?その役割と重要性

産業用蓄電池とは、企業の事業活動で使用する電力を一時的に貯蔵し、必要なときに取り出して使える装置のことです。主にリチウムイオン電池や鉛蓄電池などが用いられ、電力会社からの電力を一時的に蓄え、必要なタイミングで電力を供給します。

現在、多くの企業が直面しているのは電気料金の高騰とBCP(事業継続計画)の強化という二つの経営リスクです。電力コストの削減やBCPの強化、さらに再生可能エネルギーの有効活用において、産業用蓄電池は極めて有効な手段です。

電気代の上昇が続く中、蓄電池は「電力の調整役」として企業に大きなメリットをもたらします。例えば、電力需要のピーク時に蓄えておいた電力を放出することで電力網への負担を軽減し、コストを抑制することが可能です。

また大規模な自然災害が頻発する現代において、停電対策が不十分であると、顧客からの信頼を失い機会損失に直結します。とくに情報インフラや物流、医療機関など、電力の途絶が直接的な損失に繋がる業種においては、蓄電池の存在が信用と安全を守る鍵です。

産業用蓄電池は太陽光発電や風力発電と組み合わせることで、再生可能エネルギーの利用率を向上させ、CO2排出削減にも寄与します。企業が蓄電池を戦略的に導入することで、経済的な安定性と環境対応力を高め、企業の持続可能な成長を支援します。

産業用蓄電池が企業にもたらす具体的な3つの「変革」メリット

産業用蓄電池にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、3つのメリットを紹介します。

メリット1:電気料金を「劇的に削減」!ピークカット・ピークシフトでコストを最適化

産業用蓄電池の導入はピークカット・ピークシフト、太陽光発電との連携により、法人の電気料金を劇的に削減し、コスト最適化を実現します。

ピークカットとは電力使用のピーク時間帯に蓄電していた電力を放電することで、契約電力を抑え、基本料金を削減することです。ピークシフトでは、電力単価が安い夜間に蓄電池へ充電し、単価が高い昼間にその電力を利用することが可能です。

契約電力は過去12ヶ月間の最大需要電力で決定されるため、この数値を下げることで基本料金を継続的に削減することが可能です。例えば工場や大規模倉庫など、日中の設備稼働や空調負荷が高い業種では、ピークカットによる基本料金の削減幅が大きくなります。

さらに、産業用蓄電池は太陽光発電と連携することで、自家消費率を最大化します。売電をするだけでなく、蓄電池に貯めて必要な時に使うことで、電力会社からの購入をさらに減らす効果が期待できるでしょう。

例えば200kWhクラス(50KWh出力)の蓄電池と太陽光発電500KWを導入したケースでは、ピークカットにより年間の基本料金を約100万円削減することが可能です。さらに自家消費によって電力量料金も年間700万円程度減少し、年間で約800万円のコスト削減効果を期待できます。

さらに導入コストは約1億円だった場合、補助金の活用により実質投資額は約7000万円となり、およそ8年~9年で回収できる見込みです。20年間以上発電し続けることで継続的に固定費を下げることになります。

このように、ピークカット・ピークシフトを戦略的に導入することで電気料金の確実な削減が可能となり、企業経営における強力な武器となります。

メリット2:災害・停電時も「事業を止めない」!強固なBCP体制を確立

産業用蓄電池は、災害時の事業継続計画(BCP)における中核的なインフラとなります。現代の企業活動は電力に大きく依存しており、非常用電源の確保は必須です。

産業用蓄電池であらかじめ電力を蓄えておくと、停電時でも電源を切らさずに供給が可能です。適切な容量の蓄電池を選定することで、数時間から数日にわたる停電対策を実現します。自動切替機能を搭載しておくと、停電発生時に瞬時かつ自動的に蓄電池からの電力供給に切り替わります。人的ミスを防ぎ、復旧までのダウンタイムを最小限に抑えられるでしょう。

さらに蓄電池からの電力は、照明や空調を維持し、避難経路を確保する上で不可欠です。企業施設は停電時に一時避難場所としても機能しやすく、従業員や近隣住民の安心感や安全性を向上させられます。

産業用蓄電池の導入でBCP対策を強化し企業のレジリエンス(回復力)を最大化することで、有事の際にも事業の安定性を保ち、社会的な信頼を維持することができます。

メリット3:再エネ導入を加速し「企業価値」を向上!環境貢献とビジネスチャンス

産業用蓄電池は、再生可能エネルギーの活用を加速させます。CO2削減による脱炭素経営と環境意識の高いステークホルダーからの信頼獲得を通じて、企業の価値と新たなビジネスチャンスに繋がるでしょう。

近年地球温暖化対策への関心の高まりを受け、企業には環境に配慮した脱炭素経営が求められています。太陽光発電と蓄電池を連携させることで、CO2排出量を大幅に削減し、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資の観点からも企業の魅力が向上します。

クリーンエネルギー導入企業はサプライチェーン上での評価が高まり、持続可能なビジネスパートナーとして選ばれる機会が増えます。企業価値を高め、環境貢献とビジネスチャンスを両立させる効果が期待できるでしょう。

産業用蓄電池の導入費用と活用できる補助金・税制優遇

産業用蓄電池の導入費用は蓄電池本体の価格・PCS(パワーコンディショナー)・および設置工事費用で構成され、容量や種類、導入規模によって大きく変動します。

蓄電池本体の価格は、メーカーや容量(kWh単位)・種類(リチウムイオン、鉛蓄電池など)、機能の違いによって大きく異なります。リチウムイオンは高効率ですが高価で、容量に応じて価格が大きく異なる点が特徴です。

NAS電池や鉛蓄電池は比較的安価で、1kWhあたりの価格は5万円から10万円前後です。蓄電池本体の価格は100kWhで1,000万円、1000kWhで1億円程度が目安です。

PCS(パワーコンディショナー)は蓄電池に貯めた直流電力を、工場やオフィスで使用できる交流電力に変換する装置。1kWあたり2~4万円が相場です。

設置工事費用は、設置場所の条件(スペース、配線、基礎工事)やシステムの複雑さに応じて費用が異なります。一般的に設置工事費は、1kWhあたり2.7万円以上かかります。

例えば容量50kWhの中規模蓄電池を導入する場合、総額で700〜1,000万円前後の費用がかかることが一般的です。一方、契約で数百kWh規模の大容量システムでは、数千万円の投資が必要となります。

初期費用を抑える!【2025年最新】狙い目の補助金・税制優遇制度

2025年度において、国や自治体が提供する補助金や税制優遇を適切に活用すれば、産業用蓄電池の初期費用を大幅に軽減することが可能です。経済産業省や環境省が実施する補助金は、再生可能エネルギーの普及や災害対策を目的にしており、自家消費型の運用を重視しています。
国の補助制度では、自家消費型太陽光と蓄電池をセット導入する「DR補助金」(業務用蓄電システム導入支援事業)」が一例です。企業の脱炭素化を支援する形で補助が提供されます。この制度では、蓄電池の容量に応じて1kWhあたり約3.7万円の補助が受けられます。

各地方自治体でも、独自の補助金制度を設けているので確認しておきましょう。
例えば太陽光発電などの発電出力に応じた補助を行う神奈川県の「自家消費型再生可能エネルギー導入支援事業」が一例です。加えて、中小企業投資促進税制を利用すると設備投資の即時償却や税額控除が適用可能です。

補助金や税制優遇は年度ごとに更新されるため、最新情報は公的機関や当社へご相談の上、申請を進めてください。

失敗しない産業用蓄電池導入のポイントと当社の強み

産業用蓄電池の導入は、電力効率化やBCP(事業継続計画)強化のための重要な選択肢です。導入を成功させるには、「電力使用量の正確な把握」「導入目的の明確化」「安全性とメンテナンス性」の三本柱が不可欠です。

まずは工場や施設ごとの日々・時間帯別データを取得し、ピーク負荷や夜間稼働・休日のパターンも確認することで、無駄なく効果的な蓄電池容量を算出できます。

次に、導入目的の明確化です。蓄電池の目的は、コスト削減・BCP対策・再生可能エネルギーとの連携など、工場ごとに異なります。コスト削減が目的であれば、電力需要のピーク時に蓄電池から放電する「ピークカット」に最適な機種を選ぶとよいでしょう。

最後に安全性とメンテナンス性です。長期的な運用を見据え、信頼性の高いメーカーを選び、アフターサポート体制を確認することが重要です。定期点検やトラブル時の迅速な対応が可能な業者を選ぶとよいでしょう。

導入を成功させるためには、専門性の高いパートナーの存在が不可欠です。現場環境と会社の運用方針を理解し、エネルギー監視や補助金活用までトータルで提案できる業者を選定することで、リスク回避と効率向上に繋がります。

ライジングコーポレーションは、工場の電力課題を詳細に分析し、コスト削減やBCP強化に最適な蓄電池ソリューションを提案。地域密着型のサポートで、自治体の補助金情報を迅速に提供し、万が一のトラブルにも即時対応が可能です。

当社ライジングコーポレーションは、蓄電池導入において実績と信頼を築いてきたプロフェッショナルです。お客様のニーズに最適化された提案と、安心の一貫サポートで、長期的な価値を提供いたします。

まとめ

産業用蓄電池は、企業経営における課題解決と将来への投資を両立させる重要な役割を担っています。電力ピーク時のコスト削減や再生可能エネルギーの有効活用により、経済性を高めつつ、停電時でも事業を止めない強固な基盤を構築します。

産業用蓄電池は、再生可能エネルギーとの連携により、企業の脱炭素化を加速する重要なツールです。企業は「守り」のリスク対策と「攻め」のコスト最適化を両立できます。

電気代の不安を解消し、災害にも揺るがない盤石な事業基盤を構築しませんか?貴社のニーズに合わせた最適な産業用蓄電池システムと、BCP強化プランをご提案いたします。まずは無料相談・資料請求をご利用ください。

【株式会社ライジングコーポレーション】BCP対応型太陽光発電・蓄電池サービスの詳細はこちらから。